先生とあそぼ
「あんた、仮にも教え子の保護者に手ぇ出していいと思ってんの?」



「別に問題はない」


「バレたらどうなる?あんた、クビだな」


「ちょ・・・・・っ光輝!?
お前、なに言う気だよ!」



光輝の爆弾発言に、思わず口を挟むが・・・・・・。



「……万が一そうなっても俺は構わないと思っている」



「けっ、結構な心構えですこと」



二人の世界といった感じで、おれの話を聞こうともしない。




あの~……。

おれの存在、無視っすか?




「それにあんた、いろんなヤツに手ぇ出してんじゃねぇのかよ?
すぐに浮気とかしちゃうんじゃねぇの?」





ズキン―――ッ。


光輝の言葉におれの心が大きく跳ねた。



……そうだ。こいつ、愛人みたいなやつがいるんだった。




もし・・・・・・。

もし、そいつらみたいにおれも遊ばれてたら・・・・・・?



そう考えると、自然と表情が沈みまた泣き出しそうになるのを堪えていると、
凛がクッと喉の奥で可笑しそうに笑いながら、おれを安心させてくれる言葉を言って
くれた。



「その心配はない。
俺にはこいつ以外のヤツとどうこうなろうという気は毛頭無いからな」



凛……。



その言葉に、おれは嬉しくなって1人感動してしまう。
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