先生とあそぼ
「ははっ、当たり前じゃないですか。今日の流架くんはなんだかおかしいですね」

ほらね。

つーか、こいつはよくもぬけぬけと~!
しかもおかしいって!?

人を変人呼ばわりするなっ!
どっちのが変人だぁあぁっ!!

「ダメよ、流架くん。
むやみに人を疑っちゃ」

いやいやいや!!

そういうあなたもおれの言うこと信じてないじゃないですか!

「でも、先生・・・!」

「流架くんは1ヶ月も1人で未有ちゃんの面倒を見ているわけですから・・・
疲れがたまっているのでしょう」

「おれは別に疲れてない!
見間違えてもいねぇ!本当にこいつは・・・!」

「さ、流架くん
もう学校始まるでしょ?遅刻しちゃうわよ!」

必死に説得しようとするおれをあっさりスルーして百合子先生は、仕事に戻ってしまった。

「流架くん、お勉強頑張ってくださいね。行ってらっしゃい」

ヤツもちゃっかり手なんか振ってやがる・・・!

しかも気のせいだろうか・・・

いや。
絶対に気のせいじゃねぇ!

目が“残念だったな”的に笑ってやがる・・・!

くっそー!
どうにかしてあいつの化けの皮をはがしてやりてぇえ!

でも、結局やつの正体は明かせない・・・つーか、信じてもらえないまま、おれは学校に行くことになった。

もちろん、笑顔で手を振るあいつはシカトして。

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