【連作】腐女子におくる迷作童話集1
はじまり
むかし、ある国に、シンデレラという名の少年がおりました。

「やあ、シンデレラ。おはよう」

彼の亜麻色の髪をたぐりながら、優しく口づけをするのは、彼のお父さんです。

シンデレラは、この優しいお父さんが大好きでした。

けれども、シンデレラは、素直になれない年頃です。

「や、やめろよ!」

顔を真っ赤にして、どなります。
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