Boyz school“カラフルな不良校”


クラスの人の目はアタシを見た瞬間
ほんの少し何かに怯えたような目に変
わった
別にアタシ何もしてないんですけど!?
ガンつけもしてないよ!?

でも空気がさっきより悪くなってる気が…

「あの子ってあの人達と同類?」
「仲間?」

そんな声が聞こえる
あの人達?
仲間?
いったい何の話でい?

アタシに仲間なんてもんいないし
つか、同類って…
アタシは昆虫じゃない
いや、同じような人なら同類というのか?
わけわかんない単語使うなよ…

アタシバカだから難しい単語は
わかんないよ

担任が早く自己紹介してくれって感じ
のオーラをかもし出してたから
「海原姫奈子です」
それだけ言って空いてる席に勝手に
座った

皆の目つきがさらに変わる
担任まで

は?なんで?アタシ席に座っちゃダメ
なんかい?
つか席ここでいいんだよね??
座っちゃダメなら空気イス?
冗談じゃない
そんなのアタシには無理無理

そう思いながら担任を見ていると担任
の口が開いた

「海原の席はそこじゃない。あっちだ」

あっち?
と担任が指差す方向を見れば
アタシが座ってる席とは離れた席
はじからはじの席っていうんだっけ?

しぶしぶ移動し、席につく

早く皆と仲良くなりたくて隣の子に
声をかけた

が…、
またその子の目つきが変わる
何かに怖がっている感じ
っつっても、アタシが話しかけて
変わったんだから多分アタシに怯えて
るんだろうけど…

なんでこいつ等はすぐに目つきが
かわるんだよ!!
わけわかんねッて

きっとアタシの見た目が派手でヤンキー
みたいだから?
とりあえず誤解をといたらみんな
安心したのかたくさん人が寄ってきて
すぐに友達ができた

それからしばらくは皆と普通に過ごせてた
数日後、アタシの平凡な生活がなくなるなんて思ってなかったよ…
< 4 / 15 >

この作品をシェア

pagetop