イジワル少年はあたしの彼氏


急にまぶたが熱くなってきた。


そうだよね。


こんなにかっこいいんだから、彼女のひとりやふたりいるよね。


何自分うかれてたんだろー。アハハ……。


「そうですよね〜!ごめんなさい。失礼しました!」

泣き顔を先輩に見られたくなくて、私は一目散に階段に走った。


後ろから呼び止める声がしたけど、結局ふりむかなかった。



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