イジワル少年はあたしの彼氏


2―5の教室に入ると、すでにたくさんの各クラスの文化委員が集まっていた。

私は教室を見渡す。


良かったー、川村先輩はちがうみたい。


ホッと胸をなでおろしていると、後ろから何かノートみたいなもので頭をたたかれた。


「……ったいなあ、もう!」


後ろを振り返ると、


昨日のアイツだった。



「おまえ、文化委員会だったのか。そんなに元気良かったら、体育委員会がお似合いなんじゃねーの?」


むっかああああああ!


何よ!?
あんただって、うさぎちゃんの世話係がお似合いよ!!


と、心の中で叫びながら、表面だけは可愛い後輩を演じてみた。


「そうですよね〜。よく言われます。」


にっこりとほほえんだ。


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