イジワル少年はあたしの彼氏


「お〜い!席つけ〜。」


担当の高橋先生が教室に入ってきた。


それぞれ席につきはじめる。


「まっ、よろしく。」


小柄な男の子は自分の友達の隣の席に座った。


私もそれに続き、席に座った。


「じゃあ、資料のプリントを配るぞー。」


そして、高橋先生が資料の説明に入った。


私はぼんやりと窓の外を眺めていた。


あっついなあ。まだ4月なのに。


外の桜はもうほとんど散っていた。


入学式の頃はあんなに咲いてたのに……。



「………い!おい!水原!」



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