イジワル少年はあたしの彼氏


「はっ、はいぃぃぃ!」


あれ、何でみんな笑ってんの?


隣の席の浜中ちゃんが私の肘を突きながら言った。


「みいちゃん、寝てたよ!」


ヤバイ!あたし、寝てた!?


気付けば、時すでに遅し。

私の目の前には、にんまりと笑った高橋先生が……。

「よーし!水原!俺の話で寝るとはいい度胸ではないか!はははっ!おまえ、書記な。」


はっ、はい?書記?


「じゃあ、今決まった役員は前に出てこい。」


本当ですかぁ〜〜。


私はしぶしぶと前に出た。


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