イジワル少年はあたしの彼氏
「いえ、本当に大丈夫ですから!」
「ちょっと休んでいけよ。水原。どうせオレらはサッカー部の練習あるし、終わったら、みんなで一緒に帰ろーぜ。」
そう笑顔で言ったのは川村先輩。
「ちょっと休んでいきなよ!ね?」
迷ったけど、あたしは少し休ませてもらうことにした。
「じゃっ、あとはよろしくな神田!」
「はいはーい!」
そう言ってアイツと川村先輩はグラウンドに走っていった。
「じゃっ、行こっか。部室。」
「はっ、はい!」
部室は思ったより、広かった。
運動系の部室って、散らかってるってイメージがあったけど、部室はすっきりに片付けられていた。
「適当に座って!
今、飲み物つくるから。」
あたしは、すみのイスに腰を下ろした。