イジワル少年はあたしの彼氏
*突然のキス
走っていても、涙が止まらない。
どうして、あたしはこんなにも泣き虫なんだろう。
あたしが、もっと強ければ………。
川村先輩のこともきっぱりとあきらめられるのに。
気付けば、あたしはあの公園に来ていた。
ブランコにのると、涙が止まる気がしたんだ。
―――――………
どれほど、漕いでいたのだろう。
あたりは真っ暗だった。
あっ、しまった!
あたしは、かばんを忘れていることに気付いた。