イジワル少年はあたしの彼氏


気付けば、またあの公園に来ていた。


中心にあるブランコへと自然と足取りが進む。


まだ梅雨の時期が終わっていなくて、ブランコの下には大きな水溜まりがひとつ。


それも構わず、あたしはブランコに腰掛ける。


地面をけって、ブランコを漕ごうとすると、ぴちゃんという音とともに、あたしの靴下に水が飛び散った。



氷のように冷たかった。





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