今でもあなたを愛してる。
楽しい時間はあっという間に過ぎるもの…


隼人とのお別れの時間がやってきた。



「そろそろだな」


『うん』


ちょっとしんみりとした雰囲気。
私はあえて笑って言った。
『頑張ってきてね』


「あぁ、まかしとけ。
じゃあな」


チュッ……

最後に隼人はお別れのキスをして、手を振りながら飛行機へ行った。


『隼人のおかげで私、変わることができたよ。ありがとう。
頑張ってね』
泣きそうなのをこらえて、私は隼人の背中に叫んだ。


隼人は、後ろを向いたままブイサインを返してくれた。
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