今でもあなたを愛してる。
夏の終わり、少し肌寒くなってきた頃のある夕方…

繁華街からちょっと外れた土手に座っていた私に声をかけてきた人がいた。


「ねぇ、何しているの?」
ふわふわの茶髪、いかにもチャラそうな感じ、普段なら無視する。
だけど、私はなぜかこの人の目に惹かれた。
自分でも気付かないうちに…


『夕日、見てるだけ』


「そっか…」
そして、隣に座った。
普段なら、私の1人の空間を邪魔されるとムカつく。
でも、なぜかこの人の隣は、不思議と心地良かった。
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