一夜の物語
ひゃゃぁぁっ。

そんな見られると照れるじゃないの。

絶対に今顔が赤くなってるっ。

お願いだからそんな見ないでぇっ。

「お前……。その痣どうした?」

「……痣?」

夜鬼はそっと私の額に触れる。

「痛っ。」

その時、チクッと鋭い痛みがはしる。

痛みとともに何か……もっと別なものが押し寄せる。


これは








何?



少し受け入れるだけで肩が震える。

何?この感情?

やだ……怖いっ。


これは多分……









恐怖。
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