一夜の物語
ガサッ。

もうっ。
風情がないなっ。


好奇心旺盛な性格となんかムードを壊されたかんじがしてムカついてたのもあって、縁側の下をのぞいてみた。


……やっぱり。

大きな、大きな鼠が二匹。
喧嘩をしていた。

どうやら、食べ物の取り合いをしているみたい。

やめてよねぇ。

私はそこらへんに落ちていた木の実を一匹の鼠にわたした。
喧嘩はおさまり、静かになった。

鼠達は直ぐ様走って立ち去ってしまう。

「……ん?」

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