一夜の物語
なんなのっ?


生臭くて気持ち悪い。

けど光がなくて真っ暗。

なにも見えるはずがない。

真っ暗な闇の中を、私はただ手探りで歩きだした。

必死で壁を探し、経路を見つける。


指先に壁らしきものがあたるのを感じて、今度はそれにへばりつくようにして歩いた。


よし、これで前に進める。
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