一夜の物語
時間だけが刻々とすぎていく。

ここに来てからどれくらいたったのだろう?

寒い。

暗い。

怖い……。

時間の経過とともに三つの感情が顔をだす。

だめだ。

このまま長時間ここにいたら……。


きっと駄目になってしまう。


戻らなきゃ。

ここぞとばかりに再び、私自身が警告を発する。


今度は私はそれに素直に従おうと


もと来た道に足をむけた。
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