一夜の物語
「夜鬼……。これは……?」

夜鬼の側によろうとした。

ピチャッ。

……つめたい。

頭になにか冷たいものがあたる。

私はふいに頭を上げた。

「っ。」


体が強張る。

恐怖が再び這い上がる。

目の前の光景に、私は言葉を失う。

コレは……何?

あの人は……だれ?
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