一夜の物語
「上等だ……。」


ズボッ


鈍く、
気味の悪い嫌な音

一瞬、何が起こったのか理解出来なかった。

ゆっくりと自分の体に目をおとす。

胸に大きな大きな穴。

私の中にあるはずの物がない。

どこ……?

私の


心臓……。
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