Star.
 『寒くないの?お前、スカート短すぎでしょ。』

 『寒いけど仕方ないよ。長いのはイヤだし。』
 
 亮はそっか。とだけ言って、また歩き出した。

 
 『もう、待ってって!亮、歩くの早すぎ!待ってよー!』

 やっと追いついたって時に亮は、
 『なぁ、ちょっと寄り道していかねー』って言った。
 
  『でも、亮今日朝練でしょ?』

 手を取られて、連れてこられた所は子供の頃によく一緒に遊んだ公園だった。
 今は、昨日から降っていた雪が積もっていて、人はいなかった。

『亮、どうしたの?』
 黙ったままで10分経過した。 
 あたしはそのやけに静かな沈黙に耐えられなくて、 
『ねぇ、亮ってば!!』って言った。

亮が急にこっちを向いた。

 
『なぁ、琉奈。俺お前のこと好きだから。。』

 え??亮があたしのこと好き?

『本当?』
 とっさに出た言葉が、本当?だった。

 『なんでこんな嘘つくんだよ。』

  『あ、だよね。あのさ、答えはちょっと待ってて。。。
  今すぐに答え、出ないから。』

 『分かった。待ってるから。じゃあ、俺先行くわ。』

 『うん。。。』

 今すぐに答えを出すなんて、できなかった。長い時間、一緒に過ごしてきた亮だから、
逆に答えが出なかった。。。
 

< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop