ハッピーデイズ
「謝れるじゃんか。」


「え?」


顔を上げると微笑んでいる榊がいた。


「――っ!?」


言葉にならない恥ずかしさがあった。


「惚れんなよ?」


「はあ!?」


後ろを見ると嵐が近づいて来て、美優の肩に腕を回した。


「ちょ、ちょっと……!」

榊は顔を真っ赤にしている。
でも、それはさっきの俺にした表情ではなく、まさしく恋する乙女って感じだ。


……敵わねーな。


「バーカ!惚れねえよ!お前のだろ?」


とは言ったものの……


ごめんな、嵐。


もう惚れたよ。

< 13 / 34 >

この作品をシェア

pagetop