白衣の悪魔に首ったけ
ウソだよ。



だって、先生だよ。



あの先生…だよ…。



普通に考えてあたしの心配なんてするハズないん…だよ。



でも…



「ニヤケんなっ!!」



ベシッ!!



「っ!!」



元が単純なあたしはすっかり信じきっちゃって…



気持ちが顔に出ちゃってたみたいで…



………



ホントの…



ホント…に…?



こんなウソみたいな話…



あたし…



信じちゃっても…いいの…かな?



あたしは綻ぶ口元を右手で押さえながら、



なんだかんだで嬉しそうな笑みを浮かべる由奈を見つめながら口を開いた。

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