白衣の悪魔に首ったけ
「杏奈ぁ~!!気にするコトないってっ!!」
「……」
気にするよ…
だって…
あんなケイ先生の笑顔、
あたし…
初めて見たんだよ。
しかも、
「あの人…別に楢崎先生の“彼女”ってわけじゃなさそうだったしさぁ…雰囲気的に“友達”って感じだったし…」
「……わかんない…」
うん。
そんなの…
わかんない…じゃん…
あたしは、ラケット片手にしゃがみ込みながら今にも泣き出しそうなあたしの顔を覗き込んでくる由奈からプイッと顔を背けると、
先生に彼女がいないなんて…
そんなの…
わかんない…じゃん…
足元に置いていたテニスボールを隣のバスケットコートに向けて意味もなくコロコロと転がした。
「……」
気にするよ…
だって…
あんなケイ先生の笑顔、
あたし…
初めて見たんだよ。
しかも、
「あの人…別に楢崎先生の“彼女”ってわけじゃなさそうだったしさぁ…雰囲気的に“友達”って感じだったし…」
「……わかんない…」
うん。
そんなの…
わかんない…じゃん…
あたしは、ラケット片手にしゃがみ込みながら今にも泣き出しそうなあたしの顔を覗き込んでくる由奈からプイッと顔を背けると、
先生に彼女がいないなんて…
そんなの…
わかんない…じゃん…
足元に置いていたテニスボールを隣のバスケットコートに向けて意味もなくコロコロと転がした。