白衣の悪魔に首ったけ
ヤダヤダ…



嫌われるなんて…



ヤダ…



“好きになって…”なんて贅沢なことは言わないから、



お願い…



嫌いにだけは…ならない…で…



そしてブンブンと勢いよく首を横に振った…



その時、



「はぁ…」



あたしの願いも虚しく、



聴こえてきたのはさらに大きなため息で…



同時に、



あたしの瞳からは、またまたポロポロと涙が溢れ出してきて…



やっぱ…



嫌われちゃったんだ…



あの女の人が“彼女か?”“友達か?”とか以前に、



あたし…



完全に嫌われちゃったん…だ…



あたしは頬に伝う涙を拭うことなくキュッと唇を噛みしめた…

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