蝶彼
20分くらいで
お店についた。
店の中に入りあたりを見回すけど
お客は1人しかいないみたい・・。
きっとまだ午前中だからだろう
私はレジに立っていた女性に声をかけると
「奥でオーナーが待ってますよ」
と嬉しそうに私を店の奥へ連れていってくれた。
オーナーは少し太った優しそうな男性だった。
フカフカのソファに座る。
目の前のオーナーは私の指の先から頭のてっぺんまで
嘗め回すように見ていた。
「っで何でこの店を?」
「パソコンで拝見させて頂いたのですが
すごくお店の雰囲気がよくこんなお店で
働きたいなぁと思って伺わせてもらいましッ」
「うん,採用!!」
「えッ!?!?」
もう!?!?早くない!!?
じゃぁーこれ書いて
とオーナーは私に紙を渡した。
書き終わるとさっそくバイトしてほしいと
言われて渡された服に着替えた。
真っ白な純白な服の上に
真っ黒なエプロンをする。
今日からウェイトレスの仕事が始まった。
気合を入れて髪を後ろに結ぶ。
「君の担当は斉藤さんなんだけどー・・」
店の中を見回すオーナー。どうしたんだろ?
「斉藤さんは?」
「今日休みですけど」
「何だよー,じゃぁーあ!いいところに居たなっ」
嬉しそうに誰かを連れてきたオーナー。
「この子新入りだから教えてあげて」
「よろしくお願いしますッ」
礼をして顔を上げると
「嘘!?!?」