もうあきらめない


「ですが、一ノ瀬さん。脳に異常がないことは精密な検査をして立証されました。
お子さんの症状は症例がなく私たちとしてはどうする事もできません。」


母は、私が生まれたときとは違う意味の涙を流していた。


父もそんな母の肩を抱きながら唇をかみしめていた。


目には涙がうっすら光っていたーーーーーーーー。











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