secret WISH
「なぁ、本当に気にしないでくれよ?そんな顔されてちゃ、俺寝れないし」
「‥すみません」
「ははっ、なんか変わったな、アメス」
「‥え?」
うとうととして、視界がハッキリしなくなってくる。
アメス、何かいい匂いする‥。
香水‥付けてる?
「会ったばかりの頃は、なんか怖かった」
「‥会ったばかりの頃、ですか」
アメスは少し顔を顰めて呟いた。
俺はあの時、今にも自分が殺されそうだって
毎日そんな事思ってたからなぁ。
「でも今はさ、お前が可愛くて仕方無い」
アメスの行動一つ一つを、目で追っている自分がいて。
アメスの表情一つ一つが、愛おしく感じて。
「俺、アメスがいてくれれば‥、この世界なんて、どうでもいい、や‥‥」
アメスから香る匂いは、何故か懐かしく感じた。
いつか、遠い昔に‥‥
「‥あれ?、セレスさん?」
もう、寝てしまいましたか。
「お休みなさい」