secret WISH
「セレス‥ッ!!前!!」
モルダが叫ぶ声に、現実に引き戻される。
あれ? 今、俺‥‥
夢、見てた?
こんな危ない状況で?
襲いかかってくるドルガーを蹴飛ばして
俺は武器の方へ飛んだ。
今のドルガー、一瞬動きが止まったな。
‥アメスが、操ったのだろう。
がしりと手にした武器が、こんなに簡単に取れたのも
きっとアメスのお陰。
それにしても、俺はこんな時にまで
夢を見るなんて、ホントどうしたんだ?
睡眠は、ちゃんと取ってるし‥
自分に疑問を抱えながら武器を振って
周りのドルガーを一掃する。
「‥っ」
なんて奴らだ。
ワイングラスを投げつけたり
果物まで投げてきやがる。
食べ物は粗末にしちゃいけませんって
習いませんでしたかぁ!?
それに対してこっちのヤツは
襲いかかってはくるものの倒しやすい。
‥‥そうか!
『ドルガーを操ることは出来ます』
『ドルガーにエル・ディアブロ全員の言う事を聞く様にしています』
メッチャ暴れている方のはあの野郎が操っていて
とりあえず襲ってるって感じのは、
アメスが操っているんだな!!
「‥ッ!! リビアン、アブねぇ!!」
モルダの声に振り向くと、
モルダがリビアンを突き飛ばした。
次々とモルダに飛びかかるドルガーたち。
モルダの姿が、ドルガーに埋まれて見えなくなっていく。
「モルダぁ!!」
リビアンの声がホール中に響いた。