窓際の夜想曲 ‐短編集‐
♪夕暮れの狂詩曲
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カンナ[Canna]
夏に花を咲かせる
カンナ科の被子植物。
花言葉
「情熱」「妄想」「疑い」
そして「堅実な未来」。
空に向かってまっすぐ咲く
赤いカンナの花のように…
僕らは凛々しい大人に
なれるだろうか。
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難しい楽譜を前に、誰もが脱落していく中、彼女だけが生き残っていた。
あの時僕は、誰よりも若い彼女が、誰よりも強く、誰よりも輝いていて見えた。
あれから何年経っても、僕はあの時の彼女を僕の鍵盤の上に思い描いている。
今、彼女はどこでどんな音楽をしているんだろう。彼女のその後を、僕は知らない。
あれから僕の能力は、彼女に追いついたのだろうか。僕の本気を、僕は知らない。
………
ちょっぴり鈍臭いけれど
優しいピアノ男子
石河泰彦(20)
×
破天荒だけど実力派の
クラリネット女子
椎木眞樹(19)
ふたりの音大生の
<音楽×青春>
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その日、全受験生の運命が
ひとりの少女に懸けられた。
とある中学校の運動会。
グラウンドには生徒、教員
そして保護者計1000人超。
すぐ近くまで迫り来る暗雲に
人々はまだ気づかない───
正体のわからない敵と
それに立ち向かう「わたし」
テロリストは、どちらか。
「早く帰りたいんで」
尾久山実花(14)の挑戦。
from 2012/12/30
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