地球妖精族
シルヴァンもまたトゥエンティの瞳を覗き込むようにして言った。
「この髪は自前でね・・・。 僕は中央世界で生まれた。 そしてリュフトヒェンの卵を心の中に産み付けられた。 というより、許可したんだと思う。 リュフトヒェンの両親にね。 そして育てることを了承した。 飛び立つその日までこの心で育てるはずだった。 でも何かが起こって、リュフトヒェンはちゃんと巣立ち出来なかったんだよ。 こんな例は史上初なんじゃないかって言われているけれど、私たちは半分だけ融合してしまったんだ。 リュフトヒェンはちゃんとメテオラとしての実体も持っているのに、半分は私の心に所属している。 だから、リュフトヒェンが渡る為に飛び立った時、私も次元を超えてしまった。 そしてリュフトヒェンもまたメテオラとしては不完全になってしまった。 私と完全に分離する方法が見つからない限り、彼はメテオラではない。 僕もフィユーではない。 妖精でも人間でもない。 バードソウルなんだ。 そういう別の生物になったんだよ。 私はリュフトヒェンの翼と共に、ウォーターループの介在無しでこちら側に渡ってきてしまった。 だから体色も変化しない。 銀色にならなかった。 フィユーとしての能力は一切持たなかった。 けれどもバードソウルという力を持っている。 妖精でも、人間でもメテオラでもないそういう名前の生物になったんだ」
「この髪は自前でね・・・。 僕は中央世界で生まれた。 そしてリュフトヒェンの卵を心の中に産み付けられた。 というより、許可したんだと思う。 リュフトヒェンの両親にね。 そして育てることを了承した。 飛び立つその日までこの心で育てるはずだった。 でも何かが起こって、リュフトヒェンはちゃんと巣立ち出来なかったんだよ。 こんな例は史上初なんじゃないかって言われているけれど、私たちは半分だけ融合してしまったんだ。 リュフトヒェンはちゃんとメテオラとしての実体も持っているのに、半分は私の心に所属している。 だから、リュフトヒェンが渡る為に飛び立った時、私も次元を超えてしまった。 そしてリュフトヒェンもまたメテオラとしては不完全になってしまった。 私と完全に分離する方法が見つからない限り、彼はメテオラではない。 僕もフィユーではない。 妖精でも人間でもない。 バードソウルなんだ。 そういう別の生物になったんだよ。 私はリュフトヒェンの翼と共に、ウォーターループの介在無しでこちら側に渡ってきてしまった。 だから体色も変化しない。 銀色にならなかった。 フィユーとしての能力は一切持たなかった。 けれどもバードソウルという力を持っている。 妖精でも、人間でもメテオラでもないそういう名前の生物になったんだ」