CHAT
その時突然目の前に男が現われた。

知らない顔だ。

あたしは避けるように急いで歩く。


「…待ってよ瑠璃ちゃん」


男がそう言った。

あたしの名前を知っている。

気味が悪い。

あたしは走った。

早く家に帰ろうと近道をする。

それが命取りだった。


「…瑠璃ちゃん見ーっけ」


人通りの少ない道で、また男とでくわす。

逃げようとすると腕をつかまれ押し倒された。
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