CHAT
「ちょっ…止めてよ!!」


必死に抵抗しても男の力には勝てない。


「ごめんね、本当はこんなことしたくないんだけどさ。頼まれたから」

「え…?」

「誕生日プレゼントだからしょうがないんだ」


誕生日プレゼント…?

それって…


「あなた…K…?」


そう言うと、男が笑った。

Kとは実ちゃんが死んでから、一度もチャットをしていない。

存在すら忘れていた。
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