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「…何やってんだろ」


塾に向かう途中で昨日のことを思い出し、ため息を吐いた。

見ず知らずの人に、しかも叶いもしない望みをするなんて、バカがやることだ。

僕は本当にバカになったのかもしれない、と後悔していた。

今日はテストがあった。

以前から言われていた大事なテストだ。

でも今日に限って、最近いつも一位の山田がいない。

僕は少し気になりつつも、テストに専念した。
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