CHAT
「何言ってんの!?僕はちゃんと勉強やってるよ!」

「でも秀次…!このままじゃ…」


このままじゃ?

このままじゃ高校に受からないって言いたいのか…?


「僕は中学でも塾でもいつも一位なんだよ!?高校に落ちるわけないじゃないか!」

「そ…そうね、変なこと言ってごめんなさい」

「もういいから出て行ってよ!勉強の邪魔だから」


そう叫んで母さんを部屋から追い出した。

僕は絶対受かる。

だって僕は一位だから。

僕は頭がいいんだ。

そう自分に言い聞かせて、受験までずっとKとチャットした。

Kがなんとかしてくれると思っていた。
< 127 / 201 >

この作品をシェア

pagetop