CHAT
「…先生は僕がいつも一位だからそんなこというんだ…」

「違っ!ただ白井に現実を見てほしくて…!」

「もういい…!!」


そう叫んで塾を飛び出した。

僕は一位…

僕は頭がいい…

そればかり繰り返しながら家に帰った。

家に着くと、すぐに自分の部屋に入った。

そしてKとのチャットを始める。


秀次>今日は嫌なことがあった。

K>どうした?

秀次>このままじゃ…落ちるって言われた。

K>落ちる?いつも一位なのに?

秀次>うん…


そして次のKの返事が僕の気持ちを一転した。
< 130 / 201 >

この作品をシェア

pagetop