CHAT
「あれ…?」


受験票を見比べる。


「どうしたの?」


母さんが心配そうに聞いてくる。

僕の手がサッと冷たくなった。

そして小刻みに震え出す。

ない…

僕の番号がない…

僕は慌ててケータイを取り出して、チャットを開いた。


秀次>K!僕の番号がないんだけどどういうこと!?


Kの返事がくる。


K>受かってないんじゃない?

秀次>そんな…!一位にしてくれるんじゃなかったのかよ!?


するとKから信じられない言葉が返ってきた。
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