CHAT
時が過ぎるにつれて、好きな気持ちが強くなっていった。


「あの…!木崎君!」


久しぶりに声をかけた。

自分の気持ちに気付いてからは、あまり話さないようになっていた。


「何?」

「えっと…もうすぐテストだから一緒にテスト勉強しない?いろいろ教えて欲しいとこもあるし…」


この言葉を言い終わってから、木崎君の返事をいろいろ想像した。

めんどくさいとか、時間がないとか…

ダメな方ばかり…


「いいよ、じゃぁ今日の放課後図書室行こうか」


始めから木崎君はひどいことを言う人じゃなかった。


「うん!」


私は笑って返事をした。
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