CHAT
「祥二…!あたし、祥二の良いところいっぱい知ってるよ!」

「里紗…」

「今でも祥二が好きだから…だから…」


手を緩め、祥二の顔を見つめる。


「あたし達、もう一回やり直せないかな?」

「里紗…でも俺…」

「祥二はあたしのこと嫌い…?」


祥二は少し考えて首を振った。


「…好きだよ」


その言葉があたしの胸の中にスルリと入ってくる。

やっと得られた感覚。

あたしと祥二はキスをした。

今までにないほどの深いキス…

やっと祥二があたしのものになった。

あたしは不気味に微笑んだ。
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