CHAT
「とにかくKはまた彼を狙ってくるでしょう」

「え…?」

「Kはそういうヤツなんです。一度狙った獲物は逃さない…」

「……」

「…そして証拠を残さずに姿を消す」


ゆっくりと警察の人が立ち上がる。


「警備をさせてもらうのでご心配なく。…今度こそ必ずKを捕まえてやりますよ」


そう言って部屋から出て行った。

私はお母さんの胸で少し泣いた。

木崎君のことも、Kのことも、みんな自分のせいだと思うとたえきれなくなった。
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