CHAT
「みんな…みんな僕を好きになってくれない…親も友達も…」


Kさんは寂しかったんだ。

一人ぼっちにしたのも…

チャットを通してしか人と付き合えないようにしたのも…

こんなひどいことをするのも全部…

みんながKさんをちゃんと見てあげなかったから…

そして私も…


「ごめんね…ごめんねKさん…」


Kの目から涙がこぼれる。

透き通った綺麗な涙。

そしてゆっくりとナイフを持った手を下げた。
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