CHAT
「別に…いいじゃないか…」


そう、親父が静かに口を開く。

親父は今の話を聞いていたのだろうか。

親父の返事が信じられない。


「そんな…よくそんなこと言えるな!親父!」

「……」

「おふくろは…オレ達は家族じゃねぇのかよ!!」


親父がオレの手を振りほどく。


「…金は自由に使っていい」

「親父…!!」


親父はオレから目をそらした。

それを見て、オレは叫ぶのを止めた。
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