CHAT
「なんで…あたし何か悪いことした!?」


フッと実ちゃんが笑う。

バカにしたように。


「嫌いになるのって理由いるの?」

「え…?」

「嫌いなのは嫌いなんだから仕方ないじゃん」


なにそれ…

理由もないのに嫌いになるの…?

イジメてくるの…?


「なんなの…!!」


その時人が入ってきた。

実ちゃんはあたしの肩に手を置いて小さく言った。


「まぁ仲良くしてね、瑠璃ちゃん…」


何も言い返せなかった。

鏡に情けない自分が映っていた。
< 85 / 201 >

この作品をシェア

pagetop