猫っかぶり彼氏。〜天然王子=俺様彼氏①〜



「那智の体は気持ちいい、柔らかくて」


シオは私をお湯の中でくるりと反転させ、後ろから抱きしめた。


「悪かったわね、太ってて」


私はシオの胸に寄り掛かりながら言った。

あぁ、素直じゃないなぁ、私。

バスタオル越しにシオの体温を感じる。


「褒めてるのに」


シオは少しむくれて。


「ふにふにした体、俺好きなんだけど。那智はまた格別だね。特にここ。」


むにっ


「きゃぁぁ」


どこを触ったか?


……言わなくてもわかるでしょ



< 102 / 202 >

この作品をシェア

pagetop