猫っかぶり彼氏。〜天然王子=俺様彼氏①〜
「……って変態!!」
私は勢いよく振り向いた。
……拍子に、私の後ろ頭がシオの鼻筋に命中。
「……ったー……」
「いつでもどこでも盛りやがって!こんな明るいところでできるわけないでしょ!!」
私は真っ赤な顔を隠しながら言う。
「ナチ、ひどい……」
白い方のシオが言った。
「これに懲りたら、ちょっとは自粛しなさいっ!」
私はむくれたフリをしてお風呂から出た。
よかった、お風呂で。
顔が赤いの、のぼせてるからだってごまかせるから。