猫っかぶり彼氏。〜天然王子=俺様彼氏①〜



「もうっ!」


私はパニクって言った。


「私が腕を組みたかったの!!これでいいでしょ!?」


シオは笑った。


「素直でよろしい」


シオは、ふと考えた顔をして。


「那智がそういうことしてくれたんだから、俺も何か返さなきゃ、だな」


シオは組んでいた私の腕を引っ張った。


「那智、こっち」


シオはどんどん、雑木林の方へ分け入っていった。



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