猫っかぶり彼氏。〜天然王子=俺様彼氏①〜
「ちょっとちょっと〜」
さっき、私の肩に手を置いていた男が、また私の肩に手を置いた。
さっきより、強く掴まれる。
「痛……」
ぐっと肩を掴み、私を強引に向き直らせた。
「それはないんじゃない?ため息ついてたから、親切で誘ってあげてんのにさ」
しつこい。
思わず、眉間にしわをよせてしまった…
「何?その顔」
「むっちゃ迷惑です、って顔してんね」
男達は引き下がる気配がない。