猫っかぶり彼氏。〜天然王子=俺様彼氏①〜
「お部屋はこちらですよ」
案内された、私達の部屋……はすっごい広かった。
「シオ、すごいよ!部屋に露天風呂が付いてるし!」
「喜んでいただいて何よりですわ、夕食は7時頃お持ちしますので、どうぞごゆっくり」
静々と部屋を出ていく着物姿の女将さん。
その時私はもう、さっき感じた違和感なんて頭になかった。
楽しい旅行になりそう!
明日はちょっとこの辺を散策して……
あ、靴壊れたんだった……
そんなことばっかり、考えてた。