猫っかぶり彼氏。〜天然王子=俺様彼氏①〜
床にぶつけた頭の痛みを気にしていたら。
突然シオの唇が降ってきた。
荒々しい
まるで噛み付くような
そんなキス。
それは、夢の中でしたシオとのキスと同じ感覚。
あれは……本当に夢?
それともやっぱり……
必死でシオの唇から逃げようと顔を逸らすと。
そこには真新しい、青くてヒールの低いサンダル。
……私、こんなの持ってない。
そして、その横には。
私がここまで履いて来たはずの白いサンダル。
そしてその白いサンダルのヒールは、
ぽっきり、いっちゃってた。