猫っかぶり彼氏。〜天然王子=俺様彼氏①〜



「シオ。」

シオは顔を上げて、真っ赤になった目で私を見つめた。


「…して」


……緊張、しなかった。


その言葉は、今の私の気持ちにとって、余りにも自然だったから。


「…したいの」


シオが驚いた目で私を見つめたけれど。


呆れられる、とか
嫌われたら、とか


そういう不安はゼロだった。





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