猫っかぶり彼氏。〜天然王子=俺様彼氏①〜
「那智、きれい」
ほの明かりに浮かぶ……、私とシオの姿。
シオが私の体の曲線をなぞる。
「……ぁっ」
堪らない。
シオの指は、私の体のあちこちを探索して、感じる場所を探し当てて帰ってくるから。
「その声ヤバ……、那智っ」
シオのキスは、熱い。
体の奥で生まれた炎が燃え上がるのがわかる。
その温度は、シオの私への愛。
私の、シオへの愛。
2つは溶け合って、何か貴いものを作り出していた。